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2008年12月05日

みんななかよし 第三話 『心に花を咲かせましょう』(9)

みんななかよし 第三話 『心に花を咲かせましょう』(9)

                                           文:すーさんの永遠のライバル


 名物の桜の木の横に、大きな丸太で構築された頑丈そうな山小屋があった。
 桜の花はここも咲いていない。
「こ、こ、こ、ここだケル。」
 にわとりのような声を出しながらマイケルは姫の胸元に潜り込んだ。
 姫はごっくん、とつばを飲み込み、大きなドアをこんこんと叩く。
「こ、こんにちは。どなたかいませんか?」
 もう一度、こんこんと叩く。
 しかし、中から返事はない。
「だれもいないのかなあ」
 姫が小さな首をかしげる。
「誰だ! 今度は誰が入りよった!」
 怒鳴り声と共に、どしどしとあるく音がしたと思った次の瞬間、
 ばん!
 ドアが開いた。
 中から出てきたのは、体格がよく野性的な老人だった。
 春先なのにタンクトップで、その肩も腕も足も筋肉がむきむきとついている。頭ははげているものの、逆三角形にとがった目と、その口元からはみ出た歯が、牙のように見えた。
 思わず、ひるむ姫。
「あ、あの、あの……おじいさん。ちょっと私、お話がしたくて来たんだけれど……」
「わしには話すことなどない! 帰ってくれ!!」
 老人は小さな姫にも容赦なくどなりつける。
「で、でも……動物さんたちがお日さまの下でお花見とか、運動会とかしたいって言っているんです」
 姫は勇気を振り絞ってそう言い切った。
「動物? ……冗談じゃない! ここはワシの山じゃ。ワシの山なんだからワシ以外のやつは足を踏み入れてはならん! お前たちもじゃ、帰れ!帰れ!!」
 しっしと追い払うようなしぐさをされてしまうと、もうどうしていいのかわからず、姫は困り顔でハヤシサワを見上げた。
「姫様に向かってお前とはご老人、言葉が過ぎますぞ!」
「なんじゃと? 姫様? ……ふ、ふん! 誰でも一緒じゃわい。わしの山に足を入れることは許さん! それが姫様であっても動物でっても、鳥であってもじゃ!」
 いぶかしげに姫を上から下まで眺めて、老人はもう一度しっしと手をふった。
「爺さんがさー、あいつらを地上で騒がせてやんねーからさ、ここの桜だって開花が遅れてんだぜ? 知ってんのか? どこの桜も皆咲いてて、今咲いてねーのここだけだぞ」
 しょげそうな姫の頭をポンと触りながら今度はリュウが口をはさむ。
「何をばかなことを! ……ははぁん、さては小僧、お前もわしの山の桜が欲しくなって盗みに入った口か? そうはさせんぞ!」
 そういうと、老人はどしどしと一度部屋の奥へ戻っていった。
「リュウくんは、そんなこと思ってないよ…」
 姫が両手を振って否定した矢先。
 戻ってきた老人は猟銃を取り出し、あろうことか姫達へと銃口を向けた。
                               
          
                                                         つづく                                                         
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posted by (有)すークリエーション at 13:56| 東京 ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | みんななかよし(小説) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
はじめまして^^
通りすがりにお邪魔させて頂きました^^ 応援ポチッ!!
宜しければ私のところにも遊びに来てくださいね♪
Posted by @音三昧 at 2008年12月05日 22:04
ありがとうございます!
ブログ拝見させていただきました。
ブログランキング参加されているんですね。
1クリックさせてもらいました!

毎週更新していますので、もしよろしければ来週も読んでいただけると嬉しいです。
Posted by at 2008年12月05日 22:32
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